こんにちは。サンハウジング設計部、瀬川です。
いよいよ夏ですね!暑い。
本社事務所から車で10分程の距離にある”加茂町例弊”に行ってきました。
例弊にある古いお家の改修現場確認のためA3の図面ファイルを持って、
近くの公園から少し歩いていたのですが、トラックに乗ったご近所の方に、デッサンしに来たの?と。笑
デッサンするにもいい風景ですね。
写真やデッサン、アート作品を作る人たちも訪れるみたいですよ。
また、改修したお家もご紹介できたらと思っています。お楽しみに!
それでは、本題へ。
Table of Contents
Sun Housingの家づくり〈ゾーニング計画編〉
間取りづくりは、全体から細部へ、と考えていくことが基本。
リビングの広さやキッチン、収納など…具体的なアイデアはたくさん浮かぶけれど、
家全体のまとまりや配置となるとなかなか思い浮かばない…ということはよくあります。
今回は、住まい全体のカタチを大まかにとらえ、各部屋の位置関係を考える、
間取りづくりの第一歩となる『ゾーニング計画』についてご紹介したいと思います。
ゾーニング計画とは
そもそもゾーニングって、何?
言葉は聞いたことがあるけど…いまいちピンとこない方も多いと思います。
ゾーニングという言葉は、さまざまな場面で使われますが、本来の意味は、
・区分すること。特に、都市計画などで、各地域を用途別に区画すること
・物品、情報、サービスなどの購入や利用を、年齢などによって制限すること
(デジタル大辞泉より)
住宅では、ゾーニングとは、間取りやインテリア計画を立てる時の大切なプロセスの1つで、建物の配置や部屋、インテリアの大まかな配置を決めることです。つまり、『ゾーニングする』とは、生活動線や家事動線がスムーズとなるよう部屋の用途やつながりを考えて『エリア分け』することです。
ゾーニング=エリア分け
生活動線や家事動線など暮らしやすさや、住む人のライフスタイルに応じた空間配置を考えていくために、ゾーニング(エリア分け)し、配置関係を整理する。
このゾーニングする、という作業は、間取りや配置計画をする上でとても大切な作業となります。
ゾーニング計画について
ゾーニング計画の中で設計士が配慮しているポイントを解説していきます。
敷地と配置計画
ゾーニングというと部屋のことばかり気になるものですが、まず大切なのは、配置計画です。
配置計画とは、敷地に対してどのように建物を配置するか検討すること。
配置計画をする際、周辺環境やどういった場所に計画するのか、現地調査をします。
その際、風の流れや太陽の動き、湿気がたまりやすいところがないか、土地そのものの特徴の確認をします。
次に、景色の広がりがあるのはどの方角か、隣地からの視線への配慮として、隣地間隔、窓の位置などの確認、日当たりなど周辺状況の確認を行います。
このように、配置計画では、建物、庭、駐車スペース、玄関、アプローチなど敷地に対してどのように配置するかを決めていきます。特に、玄関の位置は、敷地の広さや形、道路づけによってある程度制約を受けます。敷地によって、玄関を中央に設けたり、端に設けたり、駐車スペースへのアクセスのしやすさや玄関とのつながりを考え計画していくことが大切です。
玄関を中央に設けると、左右に部屋を振り分けて配置することができます。
玄関を端に設けると、間口の広い部屋を計画することができます。
住居部分のゾーニング計画
敷地に対して建物をどう配置するか、大まかに計画が決まったら、次は、住居部分のゾーニングです。
どの部屋の隣にどんな部屋があれば便利か、人の動きがスームズになるように、配置を決めていきます。
間取りの打ち合わせをする際、ヒアリングシートをご記入いただくのですが、その中に、普段の生活スタイルをお聞きする項目があります。
普段、お家の中でどのような動きをしているのか、ぜひ一度思い浮かべてみてください。
そして、どの部屋の隣にどんな部屋があれば便利かな?人の動きがスムーズになるかな?というように、部屋と部屋を数珠つなぎにして考えてみます。
この時、配置計画で調査した、一番心地の良い場所に、家づくりにおいて大切にしている場所(リビングや家族一緒に過ごすスペース)を最初に配置し、次に各部屋を配置していくとよいでしょう。また、玄関位置はある程度場所が決まってくるので、玄関からの動きを想像してみることも同時に必要となってきます。
例えば、
『洗面、お風呂は、玄関近くがいいな』
『キャンプが好きなので、お家キャンプも楽しみたい』
『庭とキャンプ道具と駐車スペースは近い方がいいな』
『家族がいつでも顔を合わせられるように階段はリビング階段がいいな』
このようなご要望を間取り図やプランを作っていく前に、まずはこのゾーニングの作業で空間をつなげていきます。
プラン化
このように、敷地調査から敷地や平面計画においてゾーニング作業をすることで、ご家族の理想の生活スタイルに合ったお家を作った時にどれくらいの建物の広さが必要になるのか、ある程度見えてきます。大きすぎてもコストが上がってしまうし、小さすぎても要望があまり反映されない、快適な暮らしができないお家になってしまいます。
ここから大切なのが、ご家族にあったバランスの良いプランを計画することです。建物にかけられるご予算やご要望を考慮し、実際に空間ごとに必要な畳数を決めていき、プラン化していきます。
Sun Housingの家づくりとは?
私たちサンハウジングの家づくりでは、【Good House Good Garden】をコンセプトに、
自然の中の家族との時間を大切に、家族と一緒に過ごすエリアとして、庭のある家づくりを大切にしています。
例えば、配置計画におけるゾーニングでは、景色の広がりのある、日当たりの良い場所に庭を計画し、LDKを庭に隣接して配置するといったように。
土地そのものの特徴、周辺環境など調査した結果、計画する土地の中で環境の良い心地の良いエリアに家づくりの中で大切にしている場所を計画していくよう心がけています。
家族みんなで遊べる時間が持てる『庭のあるお家づくり』
キャンプや近所の公園、海や川へ遊びに出かけることも楽しい時間。でも、忙しい普段の日常の中に自然が感じられたら…お庭で気軽にBBQや砂遊び、お家でキャップごっこなどできたら…毎日がもっと楽しくなるはず!!
ぜひ、家族で思いっきり毎日を楽しんでもらいたいと考えています。
配置計画では、景色の広がりや、隣地状況、方位や風通し、日当たりのよい場所を検討し、一番心地の良い場所に庭を計画しています。
次に平面計画では、リビングダイニングやキッチンなど、家族と一緒に過ごす場所から、庭へと景色が広がり、自然の中で過ごす家族との時間を大切にして欲しいと考え、プランするよう心がけています。
住まう人にとって大切と考える場所は、みなさんそれぞれですが、一般的には、家族で一緒に過ごすスペースはLDKという方が多く、一番長く一緒に過ごす場所となります。
そのため、LDKと庭とが隣接し、自然の中にある暮らし、自然の中で家族と過ごす時間を大切にして欲しいと考えています。
まとめ
ゾーニング計画について、ご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
快適に暮らせる家づくりを計画するためには、細部を検討する前に、部屋と部屋とのつながりを意識しながらゾーニング計画をするとよいでしょう。また、普段の生活スタイルを思い浮かべ、ご家族のご要望を数珠つなぎのようにメモ書きしておくことで、ご要望が整理されていくのでおススメです!
私たちの家づくり勉強会では、お家づくりの導入のお話から、土地探しのポイントなど
一緒に学ぶ機会を設けています。また、8月のイベントでは間取りキットイベントを開催します。
このイベントでは、主に住居部分のゾーニング検討から実際にパズルのような感覚で楽しく間取りづくりをしながら、お家づくりが学べる企画となっています。
いざ、お家づくりを始める、となると何から始めたらよいのかわからない…。
要望を取り入れたらどれくらいの大きさのお家になるのだろう…、想像がつかない部分も多いと思います。サンハウジングの勉強会やイベントは、設計士と一緒に楽しくお家づくりのヒントとなるような内容となっていますので、ぜひお気軽にご参加ください。
お待ちしています!!