こんにちは。サンハウジングの設計士、瀬川です。
もうすぐ夏ですね。日差しが強くて、ちょっと歩いただけでも滝汗です。
そんな中、現場のみなさん、暑い中、本当にご苦労さまです。
やっと緊急事態宣言が解除されましたね。今回は、コロナ後の家づくりに求められていることをお話したいと思います。
コロナ前と後では、生活スタイルが大きく変わりました。
「新しい生活様式」の提言により、家づくりにおいても新しい視点によるニーズの変化を感じています。
新しい生活様式とは??
・「3つの密」を避ける
・手洗いや人と人との距離の確保など基本的な感染対策を続ける
・テレワーク、時差出勤、テレビ会議などにより接触機会を削減する
厚生労働省から「新しい生活様式」による暮らし方の実践例がいくつか公表されていますが、
その中から特に家づくりに影響を与えるものをいくつかピックアップしてみました。
・家に帰ったらまず手洗い
・できるだけすぐに着替える、体を洗う
・自宅エクササイズの推奨。筋トレやヨガなど動画オンラインを活用
その他、具体例があがっていますが、生活スタイルが変化すれば、暮らし方も
変わります。そして、暮らし方が変われば、住まいも変わります。
新築の打ち合わせにおいても時代の変化による価値観の変化やニーズの変化を感じてきましたが、今回のコロナ以降、家づくりにおいてどんな変化が出てきたのか、またどんな間取りの要望が増えてきているのかをお話ししたいと思います。
Table of Contents
Withコロナの時代、家づくりで新しく求められていること3選
お家に帰ってきたらすぐに手洗い
最近、家づくりの要望で一番増えているのが、「お家に帰ってすぐに手を洗えるようにしたい」というご要望です。
手洗いの習慣は、インフルエンザやノロウィルスの感染症対策としてこれまでもありましたが
今回のコロナをきっかけに手洗いの習慣も変化。
帰宅後すぐに手洗いができる、玄関周辺に設けたいというご要望が増えています。
では、お家に帰ってすぐに手を洗える間取りとは?
01.玄関付近に手洗いを設ける
02.玄関からすぐに洗面・お風呂場へ行けるようにする
主に2つのパターンが考えられます。
01.玄関付近に手洗いを設ける
●メリット
・いろいろな間取りに採用しやすい
コンパクトなものであればそれほどスペースをとらないので
いろいろな間取りに対応しやすいです。
また、各メーカーから新作商品で玄関にも使えるコンパクトな手洗いも
発売され、選択肢が増えてきています。
・こだわりのある、おしゃれな玄関空間づくりができる
タイルやアクセントクロスなど、選び方によってはアクセントとなり、
玄関のポイントになります。実用性とおしゃれを兼ね備えた手洗い空間づくりも楽しめそうですね。
○デメリット
・コストがかかる
水回りアイテムが1つ増えるためその分コストがかかります。
タイルを貼る場合はさらにプラスα費用がかかります。
02.玄関からすぐに洗面・お風呂場へ行けるようにする
●メリット
・プラスαの費用がかからなくて済む
玄関からすぐに洗面へ行ける間取りの場合、玄関に手洗いを作らなくても良いためプラスαの費用がかからなくてすみます。汚れた服を着替えたり、帰宅後すぐにお風呂に入ったりできるのは、便利ですね。
◯デメリット
・間取りに制約が出てしまう
玄関近くに洗面、お風呂場を配置することで間取りに制約が出てしまう場合があります。
メインのLDKや家事ラク動線とのバランスを考慮し、間取り計画をすることが必要です。
シューズクロークから、洗面、お風呂場へとつながっています。
どちらのケースが自分のお家に向いているのか…??
敷地状況、建物配置、ご予算…悩ましいと思います。
間取り計画、予算もふまえ設計士からの提案をもとに、相談しながらご決定いただけたらと思います。
リモートワークに対応した間取り
●メリット
・お家仕事でも集中できる
LDKにカウンターを設ける間取りから2-3畳くらいの独立した書斎を要望されるケースも増えてきています。一日中、仕事となると…リビングの一角では集中しづらいですね。テレビ会議の際も家族のことを気にすることなく、お家での仕事に集中できる環境があるといいですね。
◯デメリット
・必要面積が大きくなる
書斎など、プラスαのスペースを設けると、床面積がその分必要となるため、費用面と合わせて、
お家のボリュームを計画していくことが必要になります。
おやすみの日は、お子さまとお遊びスペースに。3畳程のスペースですと
秘密基地みたいでいいですね。
テレワークは、職種にもよるので一概には言えませんが、テレワーク可能な方は、どこでも仕事が可能なことから都会からのんびりと自然に触れられる暮らしを求めて移住を決断される方も増えてきています。私たちの会社がある木津川市には、緑に囲まれた程よい田舎暮らしができるエリアがあるため、自然の中での暮らしを求めて移住される方も多くなってきています。働き方が変われば、暮らし方も変わりますね。
自宅で楽しめる場所づくり
お家時間の過ごし方で人気の事例を2つご紹介させていただきます。
01.ヨガやストレッチなど自宅エクササイズをする
02.遊べるお庭で外遊び
ヨガやストレッチなど自宅エクササイズをする
●メリット
・ジムに行かなくても自宅でエクササイズ
ジムでの運動が以前のようにできなくなった、もしくは、控えている方も多く
その一方で、運動不足解消のためにYouTubeのエクササイズ動画を見る方が増えているようです。
オンラインでのヨガやストレッチなど、30分ほどの運動が人気なようです。
◯デメリット
・必要面積が大きくなる
もし、和室やフリースペースなどプラスαのスペースを設ける場合は、床面積がその分必要となるため、費用面と合わせてお家のボリューム計画をしていくことが必要になりますね。
オーナー様宅のお家ですが、リビングでヨガをされているそうです。
リビングを広めに設けたり、畳スペースやフリースペースを設けたりすることで、ちょっとした自宅エクササイズが可能になります。
遊べるお庭で外遊び
●メリット
・大人も子どもも気軽に一緒に遊べる
毎日家の中にいては気分が晴れないですね。そのため、気軽に外に出て日光を浴びることができるお庭やバルコニー、ウッドデッキが欲しいという方も増えるようになりました。
◯デメリット
・土地の広さ、周辺環境にも左右される
土地の広さや立地環境、隣家の状況など周辺環境も考慮して計画する必要があります。いざ、ウッドデッキをつけたもののまったく使用していない、せっかくのリビングの大きな窓もプライバシーが気になりカーテンをずっと閉めている…大変、もったいないですが、よく見受けられるケースです。
先日、オーナー様にお会いする機会があり、自粛期間中、新居で取り入れてよかったことをお聞きしました。合計
遊べる場所としてリビングもありますが、やはり室内空間ではない、屋外空間でまわりを気にすることなくBBQや家庭菜園
土遊びをして遊べるスペースがあることはよかったと。
日光を浴びながら、自然の風を感じたり空気を思いっきり吸ったり、遊べることでよい気晴らしができたとみなさん、おっしゃっていました。
お庭に家庭菜園などのスペースを設け、子どもと一緒に育てることを楽しまれているご家族も増えてきています。
キャンプをしてみたり。
また、外から見られずに自由にくつろげるお庭が欲しいという方が増えてきたのもここ最近の特徴です。
家の中にいるのとあまり変わらずに、外の空気が吸える、気軽に使えるお庭もいいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はコロナ以降の家づくりで変わってきたことについてお話しました。
これまで家は「くつろいだり、家族で一緒に過ごしたりする場所」で、仕事や運動、遊びなどは外で行うというのが普通でした。でも、コロナ以降では、家の中は「くつろぐだけではなく、いろんなことができる場所」へと変わってきているように思います。今後も含めて家に何がどこにあると毎日、快適に楽しくワクワクした生活ができるのか。この機会にもう一度整理してみるのも良さそうですね!
次回更新は、1週間後の7月5日頃。広報竹内のコラム更新になります。