こんにちは。サンハウジングの設計士、瀬川です。
今回は、私の私物のインテリア雑貨をご紹介します。
先日の撮影時に持参したお気に入りの花瓶と本たち。
花瓶は、ホルムガードのフローラというシリーズです。とても人気の高いデンマークの有名ガラスブランドの商品で、デザイナー、ルイーズ・キャンベルがデザインしたフラワーベースです。口がキュッと細くなっており飾りやすいのが特徴です。
ちなみに、ルイーズ・キャンベルの照明を自宅で使用しているのですが、好きなデザイナーさんがデザインされたものだったので買い求めました。(とても人気商品ですが現在はこの形のタイプは販売されていません)好きなインテリア雑貨がお家にあり、ふと目に入ると嬉しい気持ちになりますね。
今回のコラムは、フラワーベースなどインテリア雑貨の効果的なレイアウトのコツ、インテリア空間づくりにおいて非常に大切な『フォーカルポイントの作り方』についてお話していきたいと思います。
Table of Contents
フォーカルポイントの作り方
フォーカルポイントとは?
フォーカルポイントとは、空間の『見せ場』のこと。
室内空間の中にアートや観葉植物などポイントとなる場所を作ることにより、
空間にメリハリが生まれオシャレ感がアップします。
どんな家具を選ぶのか、または全体の配置にも関わることもありますので、家具のレイアウトと一緒に考えることもオススメです。
フォーカルポイントの効果
お気に入りのスペース
自分の好きなアートや雑貨などフォーカルポイントに飾ることでお気入りのスペースができ、眺めているだけで幸せな気持ちになります。好きなものに囲まれていると居心地の良い空間になりますね。
好きな絵本をフォーカルポイントに。
(施工事例:縁側のある平屋のような家)
空間のメリハリが生まれる
フォーカルポイントの大きな効果は、空間にメリハリを作り、『目線を奥へと誘導する』ことがあげられます。部屋に見せたくないものがあったとしても、目線を奥へと向けさせる場所があることで生活感の出やすい場所や多い場所など、その場所への意識がそれるので、気にならなくさせるというメリットがあります。
玄関の階段、こだわりの造作手すりアイアンがフォーカルポイントに。奥へと視線が広がり収納スペースがあまり気にならないですね。
(施工事例:2つのウッドテラスのある家)
部屋が広く感じる
入って奥の壁面部分にタイルなどフォーカルポイントを作ると、空間に奥行きが生まれ、広く感じさせる効果が期待できます。
好みのタイルやアクセントクロスなどをフォーカルポイントに。
(施工事例:趣味室のある、木の温もりが感じられる家)
フォーカルポイント作り方:3ステップとトライアングル
フォーカルポイントは、どのようして作っていくのでしょう??
作り方を3つのステップでご紹介します。
場所を決める
フォーカルポイントとなる場所を決める。
フォーカルポイントを作る場所として最適なのが、部屋に入ってまず目に入る場所。
入った時に見える正面の壁や一番奥の壁です。
施工事例とともに詳しく解説していきます。
根強い人気のブルックリンカフェスタイル(施工事例:分譲住宅)
施工事例では、入ってすぐ正面にダイニングキッチン、リビングが奥へと続く間取りとなっています。まず、正面となるキッチンには、アイランドキッチン上部にアクセントとしてフレームタイプのつり棚を設け、観葉植物や小物などを配置し、カフェスタイルを演出しています。
次に、奥へと続くリビング。
リビングを奥へレイアウトした間取りでは、背もたれの低いソファを手前に、フロアスタンドや観葉植物など高さのあるインテリアアイテムをコーナーや壁際に配置することで、奥へと目線が引きつけられ広々とした空間となります。また、このようにテレビボードなど家具の周辺をデコレーションし、壁面の余白を少なくすることも大切です。
白いベースクロスが目立ってしまうと殺風景になってしまいますね。
根強い人気のブルックリンカフェスタイル(施工事例:分譲住宅)
このように、お部屋を広く見せたい場合は、一番奥の壁にフォーカルポイントを設定し、観葉植物やフロアスタンドなどアクセント効果の高い、大きめのインテリアアイテムを使用すると効果的です。
色合いを決める
インテリアテイストや家具に合わせて、フォーカルポイントの色合いを決めます。
アソートカラーでまとめると、グッと統一感がでます。
では、アソートカラーとは?
ベースカラーやアクセントカラーは、ファッションなど聞き馴染みのある言葉だと思いますが、アソートカラーとは、その間の割合で面積を占めるカラーのことを言います。
ベースカラー :土台となる色
アソートカラー :ベースカラーの次に面積の割合が大きい色のこと
アクセントカラー:ポイントとなる色
インテリア空間では、ベース:アソート:アクセント=70:25:5 の割合で、
カラーコーディネートをするとバランスが良いとされています。(ちなみに、カラーコーディネートの資格も持っています。)
アソートカラーは、床材や家具などインテリア空間の中で、ベースに続き大きく占める色のため、床材や建具、家具などの色味をまとめるとバランスが良いとされています。
ミディアムブラウン調の色味で統一した施工事例(施工事例:分譲住宅)
アイテムを決める
アクセントクロス
インテリアにフォーカルポイントをもたらす方法として、アクセントクロスを取り入れる方法があります。壁面にアクセントクロスを用いることで、空間に奥行きが生まれ、その前に配置した家具や雑貨などの存在感がより強調されます。
スタディーコーナーにマグネットが貼れるように施工
ダークグレーのクロスを一面に貼ることでオーク色のキッチン、ホワイトタイル、アイアン装飾窓が引き立っています。暗くなるかな?と心配する方もいらっしゃるかもしれないですが、ベースクロスを使用した場合よりもホワイトのタイルがより引き立ち、キッチンが明るく感じます。こうしたメリハリを作ることも大切ですね。
(施工事例:分譲住宅)
観葉植物
手軽に取り入れられるのが、観葉植物。鮮やかなグリーンは、癒し効果も抜群です。小ぶりの植物をいくつか置いてみたり、リビングなど広い空間には、背の高い大きめの植物を1つ置くのもオススメです。簡単に取り入れやすく、いろいろなインテリアにも合わせやすいのでまずは、観葉植物からはじめてみてはいかがでしょうか?
観葉植物が入ることで、反対色の赤茶色のカラーがよく引き立っていますね。
(施工事例:くつろぎのある家)
アート
アートに詳しくない方も、なんとなくこの絵が好きかも、と直感で選ぶことも一つ。
写真の事例のような言葉をモチーフにしたものは比較的取り入れやすく、簡単におしゃれ度もアップするのでオススメです。
ベッドサイドにサイドテーブルやアート作品を置くことで、広い壁面に空間のメリハリが生まれます。
(施工事例:分譲住宅)
トライアングル
ダイニングスペースの壁際にサイドボードを配置し、お気に入りの小物や植物などをレイアウトしてみました。
こちらのコーディネート事例を解説します。
ダイニングテーブルの上にアクセントとなるペンダントライトを配置し、
ダイニングテーブル上にお皿やお花などを飾り付けしています。
また、奥に配置したサイドボードの上には、コーナー角に高さのあるガラスベースを配置し、フォトフレームや置物を飾り付けしています。
このコーディネートで大切にしていることが、『トライアングル』です。
印象的なペンダントをポイントに『トライアングル』を意識したコーディネート例
(施工事例:分譲住宅)
アクセントとなるペンダントを頂点に三角状にテーブルやサイドボード上に小物を飾ることで、ペンダントが引き立ち、メリハリのある空間を演出することができます。この『トライアングル』を意識して飾り付けを行うということがとても大切です。
また、アクセントとなるペンダントを引き立てつつ、奥へ目線が引きつけられ奥行きのある空間を演出するために、コーナー角に高さのある花瓶を置き、スティックタイプのドライフラワーを飾り付けしています。ペンダントライトとダイニングテーブルの高さのちょうど半分ぐらいの高さとなるようにサイドテーブル上に飾り付けすることで、奥の壁の余白を埋め、殺風景な印象とならないよう工夫しています。
このように、インテリア雑貨を飾る際は、ぜひ『トライアング』のバランスを意識してみて飾りつけしてみてください。
まとめ
フォーカルポイントについてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
ちょっとした工夫で空間の印象も変わります。ぜひ、自分たちにとって心地のよい好きな空間を作っていきましょう。
最後にグラッド45(サンワカンパーのキッチン)を納品したオーナー様宅が、
サンワカンパニーさんのInstagramに掲載して頂きました。
(施工事例:2つのウッドテラスのある家)
奥様憧れのオールステンレスキッチンを軸にイエローのアクセントクロスをフォーカルポイントにお家づくりを計画しています。お施主様も掲載されたことにとても喜んでいらっしゃいました。
このようにフォーカルポイントも念頭に入れながら、間取りやインテリア計画を行っていくことも大切です。好きなものを中心にお気に入りの空間で毎日楽しくウキウキと
過ごして欲しいと考え日々お家づくりに励んでいます。
ではでは、今回はこの辺で。次回の更新もお楽しみに!!